残酷な事に幾許年化け物の姿を引きずって生きてた 生まれ変わるなら人並みの幸せを与えて下さいなって ずっと、ずっと地を這って砂を噛んで反吐を吐き続けて...
針の穴を通すような精神の穴穴欠け小さな傷 雨ざらしの案山子みたいに少しまたすこしずつ 崩れ落ちて...
沈んでいった夕日に右手を振り 左手でお月様に挨拶 お祭りの夜に今夜限りの 幼いパレードを引き連れ行こうか...
人は揺れる、だから。眩暈う夢を見よう。 枯草が広がる。そんな陽を迎えていた。書くれる目に踊ろいた、慌立つ他を笑うのだ。 耐え難い、臓を見る、貴方の顔、面白く。...
明日を行く彼らにあたしは見えぬ 被った麻からこぼれ出た醜悪な素顔にやり まだ見ぬ案山子と彼女らの幸せは...
真夜中の月が遮った 影がぐるりと包み伸びていく いつも五月蝿い空き地の猫が...
いつもの風景 掠れた時計 がらくたの中に 埋もれた指先 枯れ果てたダイヤ 忘れた涙...
頭の使う仕事はもう息をしてなくて カボチャもネズミも空を飛ぶ 今、舞台が始まるよ 意地悪継母は欲にまみれ君を侵す バスタブに漬けた小指は悲しそうに恋をした...
或(あ)る砕かれたモノローグ いづれ澱(おり)に塗(まみ)れた飾(かざり) 欠落するダイアローグ 咎(とが)に焼きつけられた痣(あざ)に紛れる...
ガラスの中で 半透明の 景色 に透けるボク とキミ 社会見学の バスの中...