星座の隙間から 零れて落ちる白と 目前を曇らせる 吐息だけが濁った 23時55分 再会は迫ってる 「変わらず元気ですか」 なんて、もう見飽きました...
乾いた砂の海に 描いてたユートピア ひたすらに求め続けていた 背を向けたキミを見る 見つめた視線の先には...
暗い暗い最果ての森の中 古い古い年季の経つ館 1人孤独住まう家の主 彼の家族は古い人形達...
横断歩道を渡る時は 必ず 右を見て 左を見て もう一度 右を見て下さい クルマが来ない事を確認したら...
鏡に映して 指で紅を引いて 格子の向かふの 夜空仰ぐ...
駆けてゆく 雨上がりの帰り道 うたたねしてる 猫は楽しげに 夢を見てる 曲がり道 物憂げな風がゆらり 退屈な 時を飛び出した...
おくつきの果てに遥かのびる 果てないほどの舞台装置 光漏れて軋む歯車 ひそかにまわり始める...
星に手を伸ばせば 届くような気がした あの日の記憶はもう 霞の向こうに消えた いつもと違う景色 ふわふわりそよぐ風 終わりには悲しみが 待っていると知っていた...
沈みゆく森の中 ただ一人 歩く少女は 歌うため 創られた この国一の 機械人形...
重ねた手の平 滲む 雫は この手が離れぬよう まだ温い体温で肌に張り付いて ふたりを繋いでいた...