これは、夏の暑さに暈かされた 遠い私の村の話 耳を澄ませたならば蝉の哥...
ここから先には進めない 村長が立ち塞がる どこでフラグ立て忘れたの? 進もうにも村長はここをどかない いじわる村の村長さん 難癖つけて冒険者を拒む...
離れる影の中 流れる果ての歌 褪せた爪に思考を揺らす...
夕暮れの街 染めてゆく 夏の風に抱かれてるの 少しあなたに遅れて歩く 長い影をふみながら...
「銀のナイフで、夜を抜けろ。」 本能のままで旅をして往く 虹の終わりから...
壊れていたのは世界でしょうか 間違っていたのは世界でしょうか あなたには朝がやってこない...
嫋々たる春風の日々は過ぎ すげない雨が つ、と降りかかる 行合の空 君の横顔...
銀行の窓口が4時で閉まった その人は4時15分にやってきた ブラインドの降りた窓口で作業するお姉さんに...
小さな手のひらに乗り切らない程の 夢を信じてたあの頃 近づけば近づく程 遠く 標識(しるし)もない道の中をさまよっているけれど...
ざらざらした 言葉に出来ない思いを いくつまで私は抱えられるんだろう 大人になることがふと怖くなる 音楽も映画も 昔のほうが泣いたよ...