かげろう月に映え その姿うるわし 花うばら舞う風に揺れ...
争い絶えぬ地へと走る背 見守るだけ 祈りを与えるときには 頭を垂れる彼を 見上げた空ほど 思い募っていく...
1.カルビ丼の「カ」の字は カッカッカ カルビ丼の「ル」の字は ルンルンルン カルビ井の「ビ」の字は ビンビンビン あ〜 「丼」「丼」...
灯火を消そうとした人に 勝手だと憤った割に 不意に消えたくなる駆け足の夕闇 愚直に溶媒を吸って吐いて 生きれば生きる程 嫌になるのは...
「あんたに関係ないだろ」 気を遣った、19時の魔法 それはありがた迷惑なんだろうな...
海を漂う月がふたつ そのひとつが爆ぜた 海の底 「あい」の街が旅の先 いつからか ずっと探し続けてた...
遥か遠く届かない 霧がさめた朝の古都 赤い太鼓橋の下で 一輪舞う花を見詰めた ずっと痛む此の胸に咲いた 赤い炎の様に銀色に響く町並み...
真夜中の月の白さは 夏の終わりを告げるような儚さ 長い影が伸びる帰り道 近くて遠い あの月のように...
気もそぞろ 吹き荒れる 風に手を引かれ 夜を超え 野を越えて 月の果てまでも 嗚呼 今日も今日とて 届かぬ空を見る ...
春を濡らす時雨の音色が絶えたとき そのわずか一瞬に蛹は蝶になる 燃ゆる夏に蝉の声が満ちゆけば 地下に埋もれた骸さえ夢を見る...