元号年間青春を捧げたのなら 爾後騒擾にかき消され 授禄者は他言勿れ さて蛮風が吹きすさぶ 可恐時を忘れたり 自覚だけが奔り出した世界...
割れた眼鏡を掛けたって ミゼラブルは僕のもの 曲がったまま戻らない指 裂かれ動かない舌先 独善的なルールブック 「大丈夫？」の目に 透けた、敵愾...
暗く染まる街の背景 白く染まる月のランプ 明窓を眺めていた 嘘に浸る映画の余韻...
夜空の果てに灯る光 一つ一つ 60億の想い継ぐ祈り 輝きまで 強く手を伸ばすなら...
もしも 身体が在るのなら 世界ごと抱き締めて 痛みも苦しみも傷も 総て癒せるのに 消えそうな声を 見失う前に...
移り変わり続ける時代（とき）の中 結わえた髪を解く夜明け前から 今宵今宵も続く愛の中...
そうだろういつかは 終わりを迎えるって事 色の無い青には...
勇気しかない 失うものなんてない 痛みしかない 悲しみ...
僕はまだ強いつもりさ 君を助けてあげなくちゃ なんてね 勇み空回りして きらきらと青春の香りがした...
そこのけ、広き海へ渡る船、 帆、よく揺れて知らぬ瀬戸も青 釣り餌を食む魚や水面に待ち...