あれはとても暑かった夏のおわり 青い、青かった空の もとであたしは歌い続けていた 街に歌声ひびいた...
もしもこの世界が明日消え失せても この歌は止まない あの空へ放ち続ける...
ざわめく草木が奏でる 僕らの街を流れる メロディー 揺らめく水面の波紋が 周波に恋をして伝う メロディー...
雄叫びの波をくぐり この手に勝ち取れ 禍々しき運命に立ち向かえ 荒れ果てた大地の上 誓いを宿して ボクは戦う この青い惑星のために...
あと一日で 世界が終わろうとも その蕾は花開くでしょう 百日も 長く咲けるよりも 美しく孤独に枯れる 耳の奥で椿の花が ぼとりもげる音がする 心の臓を踏み潰されて ぐちゃりと土に還りなさい...
欠けたピース探してる 完成しないジグソーパズル 繰り返して紐解いた 途切れ途切れの物語を 青空を描いた僕ら 振り返りはしないから...
君の星と僕の星は 薄い色の軌跡残し 互いの軌道を周り続け...
まるで吸い込まれてしまう勢いで 駆け上がる星の軌道に 雲さえ突き抜けて 辛いことばかりの地上にサヨナラ...
誰もいない 水槽の前 立ち尽くす夜に 不揃いな前髪が揺れる 枯れたアマニアと あたし ガラスの壁 這わす指で 欠けた惑星（ほし）描く 前頭葉のすみに湧いた衝動 街の喧騒でかき消した...
この瞳に映るものは どこまでも灰色な大地と海と 白か黒で塗られた空は...