硝子張り雨の町。傘の花、透明で。 涙色水の粒。宝石で、泣きだした。 ずぶ濡れ恋模様、写真の中。 指先痛いのは誰の為?...
賢い鴉(からす)が 独り黒い化粧(けわ)い 待ちわびた この瞬間 千もの秋を 憎悪(いかり)に養い 果たされるべき約束 目の前にした...
いつか通り雨の下 肝心なこと忘れてしまった 勘違いの生命体から ありふれた言葉 こんな最低な朝 あたしだけ何とか逃げてきたんだ...
紅く染め上がった 願いをひとつ 雪道に落として 色彩の歌が 君にもう届かないとしても 舞わせてみせましょう 一夜の夢でも 今は構わないの 黒壁に伝う 涙の跡も 乾いてしまって...
大空を舞っている 星たちの行方は 大人になっては 一人きり でも 遥か彩っている...
ひび割れた欠片 描いたさかさま 追いかけた風に 木の葉が舞う...
目に見えない何かに 追われるように 日々を送る...
今日も街灯が チープに街を彩って 排気ガス纏い 随分堕ちたものだねえ い〜よ、そのくらいが僕にゃ丁度良い塩梅...
それから僕たちは 無彩を塗りたくって 正常めいた...
やわらかな風 ふわり触れてこころ揺らした 遷ってもぜんぶ憶えてる...