嗚呼 この世界は錆付いた灰色の砂の中 さあ手を伸ばして 君の想い燃え尽きるその前に 愛を取り込むから 闇をさらけ出す日々を噛み締めて 嗚呼 この痛みは君の中の幼い影?...
どこか不完全な 赤く重い月 明かりの付いた浴槽で 静かに産み落とされる 鏡に映った自分の背後で 口を開けて笑ってる残像 束の間の夢を夢見て 手にした微かな灯火...
僕の中の 暗い闇の 中へ手を伸ばして 焼け付いた 傷を全部 掻き消せるなら 自問自答を 繰り返す度 無限に広がる声 この胸を切り裂いてゆけ...
それは僕にとても似ていた それは君に口づけをした 僕がここに居ること知らず 夢中で君を犯し続けた それは僕にとても似ていた だけどそれは僕じゃなかった...
伝えられない言葉があるから 僕は初めて嘘を覚えて 届けられない気持ちがあるから 僕は初めて自分を騙して そうして出来た傷跡隠すように 誰にも見せないように 初めて僕に宿った暗闇 今も覚えているよ...