ユラ ユラ 黒い星が 頭の中 鳴り響く 無機質な夜空に...
夢の世界は心地良いですか? 蝶の姿は美しいですか? 虚世の僕らを置き去りにして...
夜 縺れてただ老け込んでゆく街で ボクだけヒトリ フラフラと 警戒色 ネオンは嘘で光る...
耐え難きを耐え忍び抜き 痛薔薇の棘掻き分け突き進む ただ傷付くだけと気付かされた...
気付けば空にも手が届きそうで 既視感は絵本の中にあって 夢見た未来が近頃じゃ...
いつもと同じ 扉から乗り込む電車は 人で溢れて 息つく隙もなく ただ直立している 誰もが同じ 顔をして目を瞑っては...
かの豊玉の魚のよに かの機織りの鳥のよに 化けぬ姿を知られたのなら...
嗚呼 夢路にいざなう声は 遠い日々の 愛し幻よ ゆらめく影 帳の先 妖しの唄 誘う炎 今宵見える鬼魅の瞳に 宿る幽し光 我が胸を撃つ...