ぱらり、物語を。 ぱらり、書き留めていく。 風邪をひいた世界がくしゃみして...
ゴミ箱の中の カレンダーの日々は 雪のように積もって 涙のように溶けた...
苦い珈琲(コーヒー)の夜をこえて 君のもとまでたどり着いたんだ ハートひとつで進んできたんだ 怪我が痛むんだ...
壊れてしまったんだ 僕の大切なもの 大事にしてた歌声...
軋む歯車 感靜を食む 時計を甘ったるいコーラでひたして 去った時間を巻き戻したいのさ 君からもらったクッキーで...
滲んだ夜が傘をたたんで やってきた朝は偽物だった カラスが夜の続きを歌って それは夜みたいなコーヒーの色だった...
死んでしまった私の心臓 顕微鏡で覗き込む ちいさなあなたが泳いでいて 忘れられないと知ったんだ...
そんな夜に私はうまれた 暗いはての芽吹く春の 幹の中で私はうまれた まだ弱くて 花はさかない...
飛んでいった蝶を追う小鳥 醜い姿 奇麗な蝶に恋をした小鳥 強い翼で雲を押しのけて 追いついて食べた...