空に煙る雲が 風引き寄せ 熱を帯びて 時を待つ 迷いの夜を 吹き晴らして...
蒼ざめた瞳 見つめる炎 今 全てを 捨てる時が来た 想い出す事も 悲しむ事も 許されずに 闘い続ける...
穏やかな海が 爆音でうずまく 炎が上がる 黒煙の空で 死神がほほえむ 大地が割れる...
{「サラ、これで君は永遠にデータの中。」} {「もうすぐ私たちの理想郷が完成するんだ。」} {ジュケは削除され、抗体保有者のリストは失われた。} {世界は“電脳世界”へと姿を変えようとしていた。}...
はるか空の彼方 君と引き裂かれて 泣き寝入りなんて してる場合じゃない イカロスみたいに 空を飛んででも...
傷ついた想い出は 時に愛しい 幼い僕らは 目を閉じた “真実が大事”だと 誰が決めたの? 遠く星が消える...
あの透明な嵐がぼくらを遠ざけてる 太陽吸い込みむせる 触れ合うだけで発火 「会いたい。でも会えない」その意味すら変わった...
カラカラに乾いた喉をさらに動かし 諭しながら歩いている ただ広く何もない荒野の中で...
ためらわないと 心に決めた 多分 君がいたからさ あきらめないと 君と誓った あの日 今はもう風の中に...
月明かりは静かに 波間の真白き泡を染めて 風の音は激しく 嵐の季節が訪れる...