浮かぶ鉄も歪むビルも 群れる虫も割れる木々も聴いたけど 夕暮れに世の終わりに割れる赤い空...
旅を終えた囚人の くたびれた衣服が 星空に混ざっていく 来たことない街...
Ah ひび割れた小瓶を投げた朝に 僕は夢をみる Ah まるで鯨の胃の中のようだ 喰らい続ける 錆ついた鉄と 枯れ果てたハーブ 赤く割れた球 淀みきった沼と 何らかの気配 立ち込める霞...
君が触れていた世界の音 夏が隠してた願いの意味を 忘れてた ふれた笑顔の狭間の幽霊も...
時計の上を 泳いで 落ちる 笛の音を 掴んで 登る 架空の手を 砕いて 閉じる 肺の絵を 塞いで 渡る...
巡る 大地 溢れる草木 風が鳴いていた 眩む 静寂 駆ける くるぶしを...
黒に紛れてる白色 漏れ出す 僕らの三月 君の声が聴こえないよ 式の翌朝の階段...
通り抜けられなくて 何度も繰り返す 排気ガスと雪と自転車と老婆と僕だ あの木と木の間...
青空に落下して 月曜日がはじけるよ 床下でぐらついた 僕の国が今 アイソレーション パステルで縁取られ 微笑む木々 子供たち パラソルで降下して 開く絵本 合図...