母の声が聞こえる 優しい子守唄 まどろみの中 微かに響いて 白い部屋が朽ちゆく 闇に蝕まれて 記憶がいつか 見たような夢...
塞いだ瞼の奥の奥 響く、僕の心を撫でた 歌いだす雨音 涙声に耳澄ましている...
一つ最終点 探して溺れた君を 曖昧な世界へ招待 解答なんて...
桜 散りし 春の夢 京都に 鼻歌 恋化粧 この胸に 宿る 木の芽時は 八十八夜 桜 散りし 春の夢...
近頃流行の大予言だ 引き裂く炯眼天賦の聯想 地底の威容な新興宗教...
まだ 気付かない 堕ちてく躰 そう 貴方の中 その 紅く濡れた手を...
真白だった譜面の上に キミが最初にくれたもの いつまでも胸に残っている 戸惑いながら声に出したよ 「私はここに存在るんだ」と 装飾の無い叫びだったけれど...
白いカラスの嘴の先は嘘の命題 不可視の証明 黒い翼を持たない鳥はカラスじゃない カラスじゃない 青いオレンジ抱えた両手は偽の待遇 でたらめ論法 赤い葉っぱを揺らす果実はひとつもない ひとつもない...