一片の風に 之の身を溶かして 揺られていたい 忘れたい 冷たい雨に 之の身を濡らして...
刻は戦国 滅びの地に 生まれ堕ちた 運命(さだめ)を 怨む事も許されぬまま 旗を掲げて...
万感の想い込めて 声が枯れるまで叫べよ 君の花はまだ咲いたばかりだから 喜びも痛みも 遠い記憶に変わる...
艶美な月夜 ヒラリ舞降つる 鮮やか火の粉 風に溶ける 緩やか川面に ユラリ響く波紋...
蛍舞い踊る川辺で 浴衣似合う子供 二人肩並べて覗く 線香花火 数多の光に溶ける様に 君を照らす花火...
永遠とも言える 暗闇に 過去を悔やむカラスは 永久の時の中 身を隠して...
穏やかな深緑の 広がる峠路 秋を待たずに 紅く艶付く 其れは炎か 叫ぶ魂か...
烏も浮いて見える 漆黒の森 永久に鳴り響く 鐘の音 既に崩れかけてる 大聖堂に...
冷めた孤独な世界に 一片はらはらと 風の調べ 刻の流れに 響く歌声...
幾千の命燈して 燃え盛る草原 炎の舞に唯独り 其れを迎え討つ 無数の灯火輝かせて 燃え盛るその命...