春の風に花が舞って少し肌寒く 仰ぐ青が眩しいからただ目を細めた 筒を抱えほんの少しまだ痛い胸が...
どれだけ綴っても届かない言葉の 私は 私は またあなたに 「さよなら」だけだった それ以外何も言えなくて...
雨に燻んだ街を一人眺めて 自己憐憫のまま七曲り 雨が降ったら君は来ないから やることもなくて あなたにとっては私は何？ あなたを取ったら私は何？...
『これくらい痛くないわ』『下らない思い出ばかり増えて』 『これからは誠実に生きたいの』ありのままなんてさ怖いくせに 穴の開いた衣装に 幾重にも塗って乾いた化粧...
校舎裏の猫溜まりの其の小さな路地の隅で 君は一人うずくまり何か独り言ちている 悲しい話ばかりちらついて動けない僕を...
それなりの暮らしをして それなりの愛を抱いて それだけのことが難しいこの世に生を受けて...
辛いと謳って 報われないと嘆いた 嘆きたいだけの 私を赦して このままどうか消えてしまえたら 曖昧に笑ったって 解ったような振りをしたって...
ねえ、やっぱりお別れしませんか？ これでもう終わりにしませんか？ 君も疾うの昔に気付いてんでしょ？...
辛いときいつも君を頼った 現実逃避のランデブー 会いたい気持ちが先走って 疑って 強がって 黒いコーヒーはまだ知らなくて 好むあなたが嫌いだった...