明けてゆく 星空に 激しく心を揺るがす 風が舞う 人はみな いつの日か 旅立つ運命(さだめ)にあること 告げるように...
銀色 欠けた月の刃が鋭く 霞んだ夜を裂けば 幻想(ゆめ)と現実(いま)との揺らぐ音 一際に瞬く 強い刹那(ひかり)は 旻(そら)を時を超えて この目をただ満たすため...
高鳴る鼓動に 息弾ませて 進め足音 行く先知れず 好き・嫌い 君と僕あいこ...
玉の緒に結いし愛 遠い遠い彼方へと響き去る 葉の隙間から 零れる光...
いつか言えると思ってたんだ ありがとうって言えなかった 何もかも置き去りにして...
夢か現かも 知れず 目を閉じれば また 浮かぶ世界を ああ時は流れ 姿は消えど...
森の奥から笛の音が 夢か現か笛の音が 酷く寂しい笛の音が わたしの体を引き寄せる...
夜の鬱屈を撫で払い 紫紺の景色を進めや進め 囁き色めき街頭ちらり 彼女の姿は追うのに限る 一夜一夜に人見頃と 語るは彼女の為にありけり 小柄な背筋に背負うは奇譚 逢引く事象を紅く色づけ...
ひび割れた爪 凍る唇 紡がれない心の糸 濁った瞳(め)には 闇も光も...
幸せな夢見た 穏やか やわらかな空間 包まれ...