いつかの土砂降りの夜 私は眠れなくて 貴方の温もり 探してた 広くなったベッドで 枕を濡らして 声を押し殺した 「ドコニイルノ」...
あんなに好きだったあの笑顔も もう思い出せないほど遠い記憶 誰かの腕に抱かれて声をあげて 愛し合えた気がしたのは夕べの事...
結んだ糸を解き 瓦礫に浮かぶ夢 冷たい三月の雨に...
叩く雨音 唐傘の陰より のぞけば月が 我に問う 足元を崩し 湧き立つ あやかしの雲...
儚い言葉ね 「迎えに行くよ…待っていて」 時を重ね 季節が巡っても、まだ...
ライダースを着て街を歩いた 濁った息は揺らいで消えた 黒い塊気道塞いで息が詰まる...
吐き気がするような 夜に紛れ込んで 何を待つのか 陳腐なメロディと 陳腐な言葉だけで 誰を嘲笑う 今のその言葉に 値段を付けるとしたら 幾らになるのか 私の予想だと その手に持つタバコより 安く付く筈だろう...
汚れた部屋で 窓を見てる ああ ガラスの中 腐ってる 僕の表情 何を憎む 媚を売って 削られてく...
冷め泣く夜の様な 夢見て悲しむ 継ぎ接ぎでは髪も解けない 止まない雨浴びて 花弁湿めきる...
びかびかり びかびか 肌色の看板 消えていく落書き...