いつだって忘れられなかった 夢の場所へ駆け上がる姿を 初めての本気になれる出来事 忘れられない夜が今も続いてる...
詣(まい)れ江ノ島 鳴門は渦潮 気仙沼にひとり ふたり石巻 高千穂 長瀞(ながとろ) 恵那(えな) 奥裾花(おくすそばな) 大歩危(おおぼけ)小歩危(こぼけ)に 色めいて奥多摩...
薄青色 の 空と眠る 火星の石 バスの屋根 の 上で踊る風が 笑った...
川面(かわも)漣(さざなみ)囁くことにゃ そら来るぞ そら来るぞ 麓(ふもと)皆々音のなるまま もう直ぐか もう直ぐか 奇意(きい)に巻かるるお岳の領主 良からぬは 良からぬは 寺の御仁に刃を立てて 諸々挙(こぞ)って 炎や 怨や...
降り頻(しき)る 雪に染められ ひとりきり 緩やかに 絶える言葉に 涙散る 淡い記憶に 惑わされ 風の便りに 宛てどなく...
近くで遠くで 流れてる優しい音 はずんではじけて 響き渡るその瞬間に 「嬉しいね」なんて 照れながら笑ってたね あのときから今まで 気持ちは変わらないままだよ...
さあ 銘銘 集え 盛名 携えて 深淵へ 進め 典例 夜気裂いて 陰成す晦(つごもり)の月 幻浮かぶ森厳の祭...
面を掛けて朧に舞い 五月雨と現に消える 八千代に織り成す交わりは 鬼を呼び蛙を増やす...
あの子によく似た 人影追いかけ 盛夏の風吹いた 畦道を駆けた 八月最後の夕日が沈んだ 思い出巡る間に 秋風が舞った...