蜃気楼が覆う あの娘の博愛主義は手品仕掛け 爪先立ち カブリオール 跳ね上がる様 綾を取る指先の動き 正しさを示すようさ 駐車場に並べられたトルソーの容姿はシンメトリー...
おは よう 指す 指 世界は Reboot して ぴか ぴか 爪 砥ぐ 箱庭 秋の空気 見上げた空には飛び交う機械の鳥 僕らの歩いた道見る 足跡無し...
愛想がつきたようなんだ 僕に 廃頽十九の傘に灯がついてる 今日も 十二時過ぎのアスファルトに 落ちた君の 小さな命の重ね火を そっと...
なんだか蒼すぎて 今にも溶けてしまいそうな空 手をかざして泣きじゃくって それでも明日を信じていたのに 少しだけ肌寒い風が頬を撫でて消えていった...
「振られちゃった」なんて 帰り道笑う君 声の震えにボクは...
そっか 君が欲しいものは私じゃない ずっと 誰の為に笑ってたんだろう… 暗い夜を彩る この街の 遊歩道も独りじゃ笑えない...
私の世界で揺れてる光は きっと、いつかの幼い恋の痕 キミの声だけ浮かんで弾けた...
白昼の広がった空に 電線が何か言いたげにぶら下がる 僕は今気づきもせずに ただ音楽を聞きながら歩いている...
まるで世界の終わりかのように 君は寂しげに俯(うつむ)いてた 鳥の鳴き声 夕方のチャイム 別れの時間は決まって早い...
それは不意に訪れました 期待した結末と 違う形で 息を止めて あなたを見た...