それはいつか聞いた御伽噺(はなし)のように 音を立てて狂い舞う歯車 暗く光る足音響いて 頬をつたう涙を叫んで...
「月に とり憑かれた者、醜き獣となり やがて同胞を 喰らうだろう… 悲しき運命(さだめ)と 知りながら…」 満月の夜 森の中には<赤を纏う少女(リトルレッドライディングフッド)> 「おばあさん(グランマ)の家から出るのが、遅くなってしまったわ」...
か細い火が 心の端に灯る いつの間にか燃え広がる熱情 私の蝶 不規則に飛び回り...
同一なようで感覚は違うから 喜びも悲しみも でもそれでも ほどけたはずの旋律を繋ぎ合った 予想はもう意味がなくなっているんだ...
「会いたい」と私が愚図ったら、優しいあなたはまた会ってくれるかしら。 困ったように目を細める。私は終わるつもりでいたのに。 あなたの首元を覆うマフラーがいつから変わっていたこと。...
夕暮れに染まる公園に お決まりの大声がこだまする 落ちる雷 轟く怒声 毎度おなじみの風景写真 人で賑わう夕飯時の 商店街を走り抜ける影 カラコロ逃げる サンダルの音 道の犬もビックリして吠えだした...
パパ ママ ありがとう そして ごめんなさい もうこんな家には 一秒もいたくない 身体中の傷跡 コートで隠して 真夜中の街を 一人走り出した...
空を見てさ 考えてみるの 難しいコトや 単純なコト 天秤にかけてみたけれど 不思議と重さは同じでした...
もっと君の笑顔 近くで見たいな 今はまだね すこし届かないけれど 今日こそ私勇気出して伝えるんだ...
僕を蝕む存在と知っても 近付きたくて触れたくて 君の隣は空いていないけど せめて後ろに居させて...