無言の言葉であやとりして 上手に出来たと笑ってみる 得意なのは誰にも気付かれぬように 心押し殺すこと それひとつだけ...
あの日それぞれ歩んだ道に 今の僕は どんな風に言い訳をすればいいのだろう 隠し切れない弱さ感じ 闇雲につまづく度に あの日のキミという存在がこの身体を締め付ける...
深い深い森の中 ほのか香る 愛しい 日々の面影 探してみれば ふいにあなたが笑う 触れてみたくて 手を伸ばしても 儚く宙を舞ったのです あなたに会いたくてずっと 会いたくてずっと 想う...
オレンジ色の夕陽と 夕風に揺れるピアス うつむいたベンチの上 あなたが煙草を消したら、お別れです。 最後のふたりの記憶は 笑顔がいいから...
あなたの世界に降り注ぐ雨は 切なく悲しい色 この心にまで届くよ 濡れてくまつげに 小さな手差し伸べて 守ってあげたい 気の利いたような 言葉は見つからない...
いち日終わるたび 「今日もあなたのこと 大好きでした。」と そっと胸に想う...
ねぇ 明けない夜など無いと思えたのは いつだってあなたが そこにいるから 「どこにも行かないでね。」 強く想うけれど あたしはあなたへと 何をしてあげれただろう...
切れかけた街灯に照らされて 明滅繰り返す人々の影 ゴムの匂いと空気の湿り気 静寂と呼ぶには、はなはだ多弁 したがって 定まらぬ視点 星を滑って 東北に流転 蛾が群がって どうせ無駄だって 夢に焼け落ちて あとは何もねえ...
季節は次々死んでいく 絶命の声が風になる 色めく街の 酔えない男 月を見上げるのはここじゃ無粋 泥に足もつれる生活に 雨はアルコールの味がした アパシーな目で 彷徨う街で 挙動不審のイノセント 駅前にて...