甘い潮風がまた手招きしてる 夕凪に響く 「待ってよ」 少し緩んだ笑顔 グラス越しで見ていた ソーダ色の夏 見つけた...
肩をさらった 淡い潮風 駆ける 小さな背中を 僕は黙って ただ見つめてた 踏み出せない 狭間で...
降り積もる粉雪が舞う 諦めかけた夢がまた 波打つ あの日のままで 変わらない笑顔見つめた...
無言の言葉であやとりして 上手に出来たと笑ってみる 得意なのは誰にも気付かれぬように 心押し殺すこと それひとつだけ...
温かい水に泳ぐデトリタス 長い時間をかけて糸を紡ぎながら繭になる 一体どれくらい目蓋を閉じていたんだろう 待っても待っても僕らずっとふたりきり...