もしも僕が傘になれたら あなたは濡れずに済むのかな もしも僕が傘になれたら...
背中をぎゅっと押されるような 勇気をもらった瞬間がある 背中をそっとさすられるような...
傾いた心を平らにしたくて 忘れかけてた歌を口ずさんだ 流れる涙を拭うことはしなかった...
嫋々たる春風の日々は過ぎ すげない雨が つ、と降りかかる 行合の空 君の横顔...
どうしてこんなに無力なんだろう どうして年ばかり取るんだろう どうして何も学ばないんだろう...
たった一つ願いが叶うなら 想像も空想もするぶんには自由さ 越えられない壁もなんとかなるさ...
春は川を追いかけて ほろり 笛は ふらり 音広げ 夏は雲に寄りかかり...
うだるような夏が身体を侵食していく 君を攫った季節が舞い戻ってくる 空は彩濃く...
その日は、夏を嫌悪するには十分すぎる空だった 汚れのない青がどれほど憎らしかったか 理解など求めても無駄であろう...
張り付けた笑顔に心だけついてこない 「痛々しいな」 遠くから自分を見てた...