たりない なにかがたりない 叫ぶ なにかが叫ぶ 大人はみんな嘘をついて...
────とある夜、どこからか悲鳴と気狂いの笑い声。 夜のとばりが降りた街並み、狂った月が下品に笑う。 妖しく光るジャック・オー・ランタンは「今宵は良くない事が起こる」と言った。...
今宵彼の君 姿を照らす 満つる 見目麗しき月灯かり 鈍色の影引く 宵口に 想ふは 永久(とわ)の刹那...
咲いて散りゆく胡蝶の夢 淡紅色の花 満場御礼まします今日 花や花やと乞う ひととせと時めく空 扇を袖と揺らす 紛れ込み息触れ合い装う紡ぎ言葉...
踊り歩き歌い騒ぐ何も知らない子供たち もしこの中に君がいてもたぶん気づかないね! 素敵に野蛮な今宵はすべて忘れて 遊びましょ まわれまわれ みんなまわれ...
鉄風熱風Lady Hi!ごきげんいかが? 今宵も暑苦しいですね となりの鉄工所の社長さん 今夜も頑張る夜中まで...
薄く伸びる君の影 一歩離れて追い掛けた 丸い丸い望月の...
もういいかい? けつろん しよう もういいかい? いつかじゃ困るよ...
からくり時計の短針と長針 重なり合った瞬間に ヒールを鳴らして 手のひらの中で 刻む最高のリズム 情熱の赤と 漆黒の黒の ドレスを身に纏っては...
見上げた空を 雲が流れて 私を誘う 枯れた焼け跡 いつか泥にまみれて 錆びて朽ちてゆく...