あたし趣味のアリジゴク観察 裏山で ずっと朝から5時間見てるの 幸せなの だけど今日はまだアリさん 入らないわ...
眩しいのよ 手元の輝き さぞ価値が高いのでしょう? お得意の一方対話も...
嗚呼 熱い雨に流されても 私は類を見ない 辛い波に攫われても...
古い鳩時計がもうすぐ三時を告げる 淡い蝋燭の火を眺めて夜を過ごすの 聞こえない振りをしているけれど...
まだはっきりしない輪郭に 指紋が流れ着き続ける 油のしずくみたいに...
「キミたちどっかで見たことあンだよなあ」 カプセルの中 産声上げた その瞬間 誰かに殴られた...
かったりいな、こんな世の中 どいつもこいつも キレ散らかしてさ 「生きてるだけで見っけもんだ」...
誇り高き二足歩行 自然に選ばれた人間(ヒューマン) 長年にわたり目指すのは...
教室の隅のあの子が消えた 写真の顔に焼け穴が増えていた 当たり前の単純な日々に巣食う絶望から...
意地悪な手探りには成功したけど 互いが互いに映るだけでシナプスは笑う 灯台の照らす先ばかりが可愛くて 地面で二足歩行できたかも怪しい...