心が砕けた少年 妄念に取り憑かれたと証言 同じ匂いの怪物を引き連れて...
手持ち無沙汰の夕暮れに、 その日暮らしの歌唄い。 花を連れ往く覚悟でも、...
花 花 額について離れない なら 今 身体ごと剥がしてしまえ 無辺 御前が宿す心全て...
腕にそっと触れていた。 長い睫毛の影を、私は夏の影に準えた。 じっとりと汗をかいていた。...
泳ぐのをやめた僕たちは 乾いた瑪瑙(めのう)を飲み込んだ 君はまだ死を 想ったまま 泳ぐのをやめた僕たちは...
雨が降っては 辿り着ける場所もないから 今のうちに 話しておこうか あれから幾星霜 結局これで良かったのかな 詠み人知らずになる前に...
本当にいつからだろうね 僕らどこで間違えたんだろうね なるべくしてこうなったのかもね それなら笑うことすら辛いんだろうね...
このままずっと続くなら、終わってもいいと思った。 芸術なんて、ただの娯楽なんだからさ。 何にも添わずに生きて、確かなことだけをかきたい。 簡単な言葉で 伝わってたまるものか。...
青褐(あおかじ)の香気を纏(まと)っているこの街が イーゼルを挟んで通っているその声が あの日の廃線に繋がってはまた眠れない 意味もなく虚しさは心に...
タブリエを着て 目も眩むほどの 幸せを今 あなたと二人で 水と油の逢瀬を見てた 後の祭りに並べようね...