意味を成さない記号 灰か塵みたいに 全て燃やし尽くして 貶(おとし)めてしまえと 込められたその怨嗟(えんさ)は 水銀の毒よりもなお強く 誰が嗤(わら)うの? 誰を嘲笑(わら)うの?...
とある夏の日 二人出会った空は 光きらきら 虹色の天気雨 目を奪われて 固まっていた僕に 「変な顔だね」と 君が笑った...
きえる ことば こおる なみだ とまる とけい ぼくは ねむるの きみの えがく ゆめの なかの そらは あおく つめたいほど...
セカイよ 奏でて 終わらない真夏を唄うメロディー 響け 潮風さえ越えて 青のはざまへ...
突然の夕立 田舎道 君と走って逃げ出した 駄菓子屋の屋根の下 雨宿り 二人 そっぽ向いたまま...
乾いた匂いの風を抜け 街並を歩いて ぼんやりと歩く傍らを あの日の僕らが追い越した 黄金色の世界はまるで 変わり果てた今の僕を拒むように...