疲れてるのかい？ 君少し私と惰眠貪ってみるかい？ つまらないのかい？...
制服から覗く指先で たぐり寄せた秘密の関係 冬の帰路に凍える陽炎 つなぐ影に心を映す 移り気で翻弄 迷宮少女...
始まりはいつも 午前二時の砂時計 物憂げなカーニバル 今宵は秘密の宴 聴き慣れたリズム お待ちかねの鼓笛隊...
ミニコーラを一粒 差し出された手のひら 蒼白な空虚の中...
水面(みなも)に光ユラユラ 揺らめく湖畔で二人 脳に管を刺してずっと ドーパミンを吸い合っていたい 透明なあの頃の記憶を...
闇夜にセーラー 黒髪あの子は 痛みの墓穴を掘り返し...
始まりは王子様 憧れの彼のこと 奪い合う彼女達 それぞれの武器を取る 憎しみが渦を巻き 執着が黒く燃え...
西陽が校庭に 長い影落とす放課後 私毎日少しだけ...
寒桜 静寂(しじま)に揺れる花弁(はなびら) 薄氷(うすらい)に映ってぼやけている 僕だけに遺した君の言葉が...
空想の線路が空に跨り 君とあの列車に乗り込めたなら 夕景に降り注ぐ鉄粉が 二人の門出を祝福するだろう 影のない運転手 行先すら分からないまま...