血塗れの月が艶めく夜、地下室の中。 七人の悪意、目覚めるのさ。 「メリーゴーラウンド。君たちが心待ちにする今日という日を壊してやるから、...
幕開けを祝福するような骸骨の声が聞こえる 紫の魔方陣が浮かび上がるパレード 煌やかな余興、処刑された妖精の命...
おまえを、ただ、おまえを、殺したい。 笑えぬように、してやりたい。 そう、そこのおまえだ。まあ、言っても気づかないだろうが。 怨みを買う事が、どんなに怖いか教えてやる。...
路地裏の月の下、街灯群がる劇場。 迷い子達よおいで。夢から始まる夢の中。 夜空の幕が上がる ねじ巻く音が合図です。 動き出す絡繰の綺麗な形で人形。...
腐りかけているあなたの頭。 「ぺろんぺろん」でいい気持ちです。 砂糖漬けにした×××(こいぬ)の目玉。 きれいな瓶に詰めておこうよ。...
薄青に霞んだ、月の糸は。 さだめに染まる二つの間に 愛を見る。 あなたは敵となり、振りかざす刃が...
無尽蔵、終わりない階段を上って。 とげとげでいがいがの、段差ってこんな辛いとはね。 (もう少し上りやすい段差を作るべきだ。) 眠たそうな君を 引き連れまわして、デカダン派...
光の街までどのくらいの距離なの？ 飛行船の中、不安だね。いつでも。 星屑の空で浮かんでいる僕らは 雨雲の間、透り抜けていけるの？...
紅涙の雫で滲んだ 黒く醜く 呪われたおとぎ話 彼の宿命（さだめ）に嘖まれる体は、 宿命に嘖まれる体は、...
宇宙を浮かんでた銀色。 五年かけて月に辿り着いた。 月世界の街で出会った民は 星の面を被り、...