風が吹く ドレスと麦わら帽子 僕たちは自由でいた...
いつかの考え事は 中身空っぽで 言葉はほんの少し 別の人のもので 他に誰も居ないホームで待つ列車を 同じ風に見つめる君の手をほどいた ...
ずっと金色の空を見上げていた 二人で一緒にどこまでも歩いて 手袋をしたら歩き出すポプラ並木 出会って半年経つのに言えないよ...
傷付いた小鳥が空高く 歌う愛の調べが 私の旅立つ季節に重なって 涙なんて忘れそう ぼやけたチャイムが好きだった 夕暮れ運んでくる時計が 何千万回まわっても きっとみんな覚えてる...
こぼれ落ちる涙 誰も見てないから 言えない言葉ごと 今日の日を脱ぎ捨てて...
今すぐにあなたのところへ 飛んで行きたいわたしの心 シャボン玉パチンとはじけた 伝えたい せつない想い...
どしゃ降りの雨の中 君が僕を待っていた ポプラの濡れた緑 鼓動に揺れていた はにかんだ吐息たち 心打ちあけあった 胸の奥深い場所 太陽がさしこむ...
漂う黄昏に 身を任せて あの日の幻を たどりながら 夕映えの中 家路を急ぐ スーツの群れを また見送る...
失くした約束は星に 思い出はとけない 四つ葉のクローバー 探しながら君の顔 ちらり盗み見ては目をそらす あれからどれくらい 夜を越えたの? 苦手な処から逃げてるの? 服を着替えて窓の外を見てみよう 深呼吸して見える景色は違うはずだわ...
外人裏地から チャイナタウンへ 抜ける途中の どこかにあるの 目印は 角のポプラの木の下 人生に疲れた目をした マルチーズ...