選ばれなかった僕らは 曲を作ってた 最後の手段を手に取り 朝焼けを待ってた 悴(かじか)む手 震える喉 温(ぬる)くなった缶コーヒー 高架下 誰も居ない街 朝焼けを待ってた...
響いた秒針の円が 帰らない月日 えがいた かたちのない その鼓動が そっとユメになる...
レンズ越し今 色が変わっていく 踏切渡ったら ふたりきりの24時 街角の月 やさしさを連れて 線路の向こうまで 時を止めて この夜抱いて...
群青のなみだ 橙がにじむ どこかで いつか見たように見えた 「もういいかい?」 “まあだだよ” って応え続けた まだ 部屋の隅に夢は 転がしたまま...
描いた世界が 砕け散って消えた あの日 見上げた空 夕陽の赤 翳った青...
夜を越えて、雨はもう街中を沈めた。 カサ失くした僕はまだ、泣きもできないまま。 どんな日でも朝は来るのに、 光はこの部屋には届かない。...
長い夜が明けて 今、未来 顔を出す 新しい風に鳥の声は歌い出す 遠く続く海原 境目の線なんて 見渡す限りどこにもないよ...
夜明けのたび 幕開ける旅立ち 憧れ どれだけ 詰めこんでも軽くて 涙ののち 書き記した現在地 愛しく思える 日のために...
世界平和を乱す屈強な悪のすがた 学園のヒーローには手も足も出なくって 無力な自分を知るたび胸が痛んだ だけどいまは怖くなんてないから...
放課後雨が止む前に、ボクと唄おう 不器用で作りかけの流行らない歌を 最期にボクの言葉がキミに届くといいな ねえ 明日はこんなにも優しいんだから...