人影消えた海の家 秋風吹きぬける やけつくような夏の暑さが なぜだか懐かしい 百万の足跡消え去った 渚の砂浜に...
フザけてたうちに祭りは終わり 静寂をとりもどし辺りは暗い 街灯に照らされた顔 大人みたい...
窓の外は 夜更けの街 闇の底に光る屋根 ゆらゆらゆら...
白露の頃に 空しい気持ち抱えたままで 僕らは歩いていた 闇を越えられず...
時間は過去へ流れてく 思い出もセピアに変わる日が来るよ 胸の痛み感じても...
惰性的な呼吸 冷めた家庭 差し伸べられる手は 皆偽善者 涙の捨場はどこなのさ...
君に見えなかったはずの風景が、そっと瞼の裏を浸していく様を 君と見たこと、忘れたまま 光を失って久しいその眼は、セピアの映像に縋りついていた 君の手をとって逃げようとした、僕の背中を呑みこんでゆく...
少しずつ 離れていく 気がつけば 忘れてしまっている ずっと まわり続けていた 変わらないまま そっと 流れていく...
白く輝く月 映す青い水面 その鮮やかなコントラストは...
大人には見えない、僕だけの、ナイショの友達 振り返れば浮かぶ とある夏の日のこと 遥か昔君と僕が 此処に居たこと 秘密の暗号確かめたこと...