蛙が鳴く道 蹴りながら歩いた 自転車の音 あなたは振り向く ゆるりと動いた 駐輪場の風 とたん屋根を夕立が叩き始めたね...
観覧車が 見えるあの空まで 泣きそうな雲 風に吸い込まれてく ひっそり肩をよせ合う ミルク色の街並みに 今にも降り出しそうな 雨のニオイ吹き抜ける ささやくように...
通いなれた でこぼこ道 今日は一人で 帰って行きます 道端には ぺんぺん草 そっと私に 微笑んでいる...
風の行方を 探して来たけど… 一人空を見上げて 少しお休み 忘れていた 梔子(くちなし)の匂い感じて ふう…、深呼吸 そうね、気がついた...
遠くのびる青空 アスファルトゆれる蜃気楼 まぶしい季節のなかで 1人 立ちつくしている...