意味もなく包帯を 左手に巻いてみて 何もないはずの 古傷が痛むよ 躊躇(とまど)いを踏破(とうは)して 暴走する腕を押さえ...
もう泳げない海にたたずみ 一人水面に石を弾かせ オレンジ色の太陽が 秋の訪れを告げる...
西新宿のシャングリラ ビルの間に間に覗ける太陽 一輪そっと咲いている タンポポの根っこは地下深く...
聴いてんじゃねえよ ほらほら 散れ散れ ショーはおしまい おうちに帰れ...
笑う太陽 照らす荒野 この世の果ての終わりを見る 走り続ける 風のように 舞い上がる砂の中に...
永遠に止まらない 摩天楼を吹き抜けていく風が 朝の空気を白く染め...