雪ぞりの音に 耳をすましていた やどり木の下では 天使のあくび 雪の星座に尋ねた あて無き道の ゆくえ ゆくえ 二人は指をからめた 凍える夜の ねずみ ねずみ...
夜が窓辺から覗き込んで 白い扉を蒼く染めたら 干草の上で踊ろう 月のリズム 廻れ 廻れ そして楽しくなって ふたり指をからめて なにもみえなくなって それでも足をけって...
曇りかけた空に ビルは窓を閉める けむり色の街が 遠くなる 消えてゆく 昼さがりの匂い どっちつかずの雲 高架下の路地に 雨粒が文字を書く...
どことなくなんとなく 夕暮れどきを歩いた どことなくなんとなく 夢のつづきが見たくて どことなくなんとなく さびしい街の夕焼けに どことなくなんとなく 寝惚けた夢を浮かべた...
夕暮れ落ちてきた 発光するハイウェイ 無数のディスプレイ LED 目を覚ます パケットの中で 交差する感情 ここから彼方まで 速度を超えてゆけ...
ぐるぐるで しましまで プラスとマイナスの間で 行き止まり また吹き溜まり アンゴルモアの成れの果て 発見、フューチャーナウ! 右かと思えばこっちが左? 確認、フューチャーナウ! 抱えた頭が実は腹!?...
君がけとばした 星をやっとつかまえて 星座にはめこんだ 長い夜のほとり 僕はかけだした 向かい風おいかけて 闇をふみしめた 白い固いひづめ...
見上げた空に 不安定な結晶が 走馬灯の風にのって 舞い落ちた午後の歩道 降り積もるのは 抑えきれない衝動と焦り 手にとってみても 熱い感情の底、溶ける...
嘘じゃないよ 本当に見たんだ 笑わないでね 夢じゃないよ 漫画映画の 観すぎじゃないよ...
重いまぶたで 眠れないふり 夜のほとりの 暗闇が舌を出す 星のパズルの 最後のかけら...