愛想がつきたようなんだ 僕に 廃頽十九の傘に灯がついてる 今日も 十二時過ぎのアスファルトに 落ちた君の 小さな命の重ね火を そっと...
目も眩む程に 燃え上がる 夕陽の光が 窓を刺す 暗がりに潜む 黒い影...
死体遺棄したい 肥大期待痛い 進退した胃怠惰に大胆にhold me tight 媒体介し倍返したい...
仇花すっかり舞い散る季節 踏切の向こう側で泣いてる プラスチックベルゼブブの羽音 愛想笑いで今日もやりすごす...
曇天を揺らす警鐘と拡声器 ざらついた共感覚 泣き寝入りの合法倫理 事なかれの大衆心理 昨夜の遺体は狙い通り 誰かが持ち去っていった...
憂いて朝を呑んだ 声が音があなたの糸が ほつれたような心地のまま浮いていた 記憶の隙間で嗤った顔が 底を巣食って泣いていたみたいな 息を呑むような 光を見ていた 不恰好な文字が 鳴いていたんだ...
夕やけ子やけの空が落ちてきた 寄り添う影踏み手を振ってさよなら 明日も明後日もずっとこのままで居たいけど オレンジの回想染みるひとしずくは...
長くなっていく 二つの影に カラスが鳴いて ヒグラシが笑って 君とつないだ手 強くにぎった 遠い夏の記憶...
短く切りすぎた前髪を揺らす風 誰かの面影麦わら帽子 被ればあの日の僕の手を引く...
ひょんなことから名刀もらった 棚からズバッとぼた餅だったわ 結構ステキな職人の業物...