ある朝僕はいつものように新聞を見ていて 講演会の告知記事に目を留めたんだった 市役所が開く人権啓発講演会 尊敬してるあの人が僕の町に来てくれるんだってさ...
<ウィーン ブーン…>(掃除機や洗濯機 もしくはTVの音など生活音) <トントン> せんだん、俺、啓太だけど。薫に頼まれたもの持って来たぜ。 開けるぞー。...
朝日新聞なんて信じちゃいけない 嘘ばかり書くから 新聞に書いてあることが正しいと 鵜呑みにはできない...
どうせ帰るところなんて ないんだから このまま一発、勝負をするだけさ 見て見ないふりをして 生き延びるような びくびくした人生には したくない...
足取りも軽くして チャオ チャオ 取るものも取り敢えず チャオ チャオ ライオンがうなるみたいな雷鳴が 退散を促している...