楽しんだモン勝ちのゲーム 人生は娯楽 手駒は使い捨て 運命の赤い糸でアヤトリ...
電波塔は叢雲の下で 受信を待ち続けている 空回る木枯らしの影踏み 明け方のいかづち 灰色の耳が聞き逃した 鏡によく似た悲鳴 「それは、坂の上から転がる花瓶の音でした」...
傷つけられるカラダがあると 知るために繰り返す自傷行為 吸って吐いて、それだけでは足りなくて 確かな温度 甘ったれた指が掴みたがる...
影が手招いてる あちら、こちら。 夢の中で出遭う なぜか懐かしい人 欠けた記憶と忘れた名前 鈴の音色に誘われたら...
履き古したスニーカー 足を湿気で蒸らしてさ バカみたい そんな格好で君はどこへ行きたいの？ 捨ててしまえ 日傘と上着 日焼け対策は大事さ それでも...
ひび割れた時計 逆回転の針 数字をあやして コマ送りの始まり 温度を忘れた一つ目の足跡は モノクロに伸びる フイルムの線路上...
桜並木のまどろみ A dreaming air sings this graceful song. つむじ風が起こしていく...
皆が皆 誰かのコピー 同じ human（ヒト） という生産ライン 個性を求め 手本に倣い 似れば似るほどフェイクになる...
絡まる腕 無邪気に 絡まる指は 貪欲に 甘え縋り キスをねだる...
赤信号 点滅の 向こう側に貴方を探す あっちかな？ こっちかな？...