降り続けて積もる過去は 冬と見まがう景色 訪れぬ次の季節を 知りながら目を閉じる...
君をいざなうのは 過ぎし時 渡る鳥 空を望む声が 乾いた髪をすくう 君を手招くのは 去りし日々 微笑む人 風を語る歌が ほつれた裾を揺らす...
難攻不落な問いの壁 いくつ行く先を阻もうと なりふりあとさき構わずに 真正面から体当たる...
つれなく 部屋の窓を閉じ 優しい月を締め出したら 衣装の棚をかき回し 狡猾な嘘を纏う 胸元飾るコサージュには ささやくための毒を仕込む...
砕かれた望みも 破かれた願いも その胸に抱きしめて 決して捨てるな 消えた瞳の火を 灯すは我の声...
舞い踊る熱く激しく 大地を踏み鳴らし 君の放つ焔 空も朱く焦がす 逆巻き伴う 嵐に乗せて 僕も捧げよう 弦の調べ...
夜の訪れを 祝う光が 誘うささやきに 耳を澄まして 人は星に願う その訳は遥か 百億光年よりも彼方にある...