落ちていく世界で 手を伸ばしつかんだ誰かの影 朝日が煌めいた...
小さな羽根 飛び散った 牙を剥くリアリズム 飽きるまでその様を眺めた...
ロマンスが燻るのは 退屈な日常 さあ偽恋に飛び込もう...
永いトンネルの終わりに 見慣れない景色が広がる 大好きだったメロンパン...
都会に来たのは十八の冬 憧れていた街 当然のギャップ...
天国か地獄か ターミナルに佇む この先余所見注意...
八月が終わって 空蝉儚きて 時計巻き戻せない...
明け方前に 裸足（すあし）のままで 列を成し 垢に塗（まみ）れ使われた 小さな体 黄色い肌に 黒い髪 僕らは劣等種...