記憶の中の色は 柔らかに微笑む月明かり 水に映る星の一欠片(ひとかけら) 掴もうとした手が可笑(おか)しくて 季節が巡っても変わらず 全て繋ぎ合うように 静かに浮かぶ今日が 流れ行くその意味を...
揺らぐアスファルトの上 歩いていく 同じリズムを刻んで 冗談交じりに 少し先の事なんかは忘れて 現在(いま)だけを生きられたら どうだろう...
通りのベンチで遠くから人混みを見てる 誰もが必死で早足で通り過ぎていく オレンジのビー玉揺らしてみても返事はなくて 街中の蛍が哀しい色で輝き出す...
もう何年前の話か 全てが大きく見えた頃 何でもできると思ってた それぞれの道を歩んで いつしか独りにも慣れて どこか空っぽになっていた...
人の波 改札を抜け 目指すのは名ばかりの交差点 街の匂い 一段と強く 眠らないゆりかごで眠りにつく...
はじめまして よろしく 仲良くしてください どこか似てるかもね ふたりぼっち...
モノクロ世界に 色をつけよう 咲き誇るように その存在を 流されていく毎日に ほんの一握りの夢を...
淹れたての熱いコーヒー 飲み干して 息を吐いて 鏡の前 笑顔の向こう まだ わたし ひとりきり...