秋晴れ、あざやか金木犀 かすかに香りがした いくらか時は過ぎたのに 痛みはあの日のまま いつのまにか遠ざかってく 帰らぬ季節のなか 濡れゆくきみの肩に 傘も差しだせずに...
ρ「その街は 言い続けた 『不幸ヲ サヨナラ』」 λ「それが正しいかどうか 自身すらわかっていなかったけれど」 目標を持ち 適えることを 推奨された コドモの頃は オトナになれば キラリ輝く 未来がくると信じてたけど...
どうしようもないくらい 君のこと好きでした はじめて出会った時は 忘れてしまったけれど どうしようもないくらい 君の声好きでした 言葉を交わしたことも 数えるほどだったけど...
登校中の電車の中で 知らない男にいきなりコクられたΣ(°Д°) 突然のことで理解ができない...
指先から這い上がる 戦慄(わなな)きか それとも熟れた快楽 しゃららしゃらんと煌めく...
少女たちは 恋に盲(めし)いて 夜をひさいで 春を 待ちました...
群青のなみだ 橙がにじむ どこかで いつか見たように見えた 「もういいかい?」 “まあだだよ” って応え続けた まだ 部屋の隅に夢は 転がしたまま...
そら ほし みあ げる はる かな その さき くも うみ みお ろす あな たが てを ふる さん おく きろ むこう じゅう りょくに おく られ だれ もみ たこ との ない その ほし まで...
今日もまた からっぽなの じゅしん箱のメール せつなくて 泣いちゃいそうな さむい日の ひととき...
古代の時間に 凍り付いた前景(ファサード) 焼け付く炎に 融(と)けて落ちた薔薇窓(ロゼッタ) 割れた色硝子(ステンドグラス) 永遠(とわ)に空の聖歌隊席(クワイア) 蔓(つる)と棘(とげ)の聖域(サンクチュアリ) 閉じた静寂の世界...