その手を 離さないで 私を 抱きしめていて 月明かり 照らす窓辺...
浅い眠りを 後にして悪夢を コーヒーで溶かし 朝もやを眺めた 枯れ果てた泉 あなたへの言葉も 唇の端 零れ落ちる...
声を聴かせて あなたの あなたの 灰色の空 重くて 憂鬱なの 子供だましの 未来を 語って 笑っていたね あなたと あなたとただ...
例えば僕が 消え去って 君を夜に 置き去りにし 屋根の上から 跳び上がり そのまま空を 駆けるのだ...
濡れて光る 瞳の 奥で蝶が 蜜を探す 思い焦がれ 引き裂いて心ごと ボタンを外し シャツを...
雨上がり 水溜り見て 映る陽が眩しい日には 雲のように 穏やかな鼓動 あても無く 歩いてたのよ...
歌声流れ 川は濁りに褪せ 雨上がり今日も 風まかせに暮れる畔 問うて何が? 答えを持つか 誰が知るかよ...
朝露 揺れる水面 遠くの空に鳥の声 いつしか 醒める夢に はかなく 散る花よ 涙を すすぐ流れ 薄れずに 募る思いも どこかも 知れぬ旅の 慰めとなるだけ...
ほの紅く 闇の奥 揺らめくよ 胸焦がす炎 受け止めて この心 振り向かず 足音だけ聴く...
川沿い駆ける 子供は笑う いつしか街 弾むようなダンスを 口元触れる 柔らかな風 誰かが言う 季節の訪れを...