夜長もひときわ美しい やさしい十月に ただ一人 別れたあの人 思い出す 壊れた心は 戻らない...
La Neige 舞い降りてくる 悲しい一片 忘冬の花 切り取った空が 漆黒‐モノクロ‐に染まる 青白い風が 私を包んだ...
空に溢れた 月明かり ひとしずく 細い光が 木陰の指を 照らす 消えないで もう少し歌っていたいよ 広がる夜の中で...
偽りの夜明けにさえ泣く頃に 昨日に残したモノを振り返るの? 誰にも見せない涙 押し込めて...
きらめく川に乗り 届け 届いて 短冊に君は書く 子供みたいに 願いごと 叶うさと 笑ってた あなた...
はつゆきがふる ちょうどそのころ あなたにであったの おぼえてる? ぴかぴかの ことばたち ピアノロール のぼりおり...
君の見てる夢がかすかに弾けているよ うつむいたその瞳が流す一滴(ひとしずく)の涙 いくつもの痛みがこの翼に刻まれて 羽ばたくことさえできないままゆっくりと歩いてくよ...
舞い落ちる 淡い夢 交わす言の葉 ヒラヒラと散って 見渡す 懐かしい彩り...
たとえば君が明日旅立ってしまっても 多分僕はもう泣かないだろう 一歩ずつ探した枕木の調べ クジラの髭のマレット澄んだ音を鳴らす...