打ち上げた霧は混じり気もなくて 冴えきった耳は痛みに眩みだして 暗い 暗い 頭の中は白 砕いては刷り込んで...
崩せない思いを一粒 綻びになってしまった 透けて見えたような気持ちが不甲斐ないように感じていた 解れてく思いを一房 千切り取って脳に唄えば...
深くなった夕闇の色が何も無くなった街を照らしていた 執着だった 点滅する灯を気にも留めないで日々を過ごしている 指を継がい輪を作って目を落として 間違えたくないことばかりを言い訳にして...
想像の上で嘘をついた 寂しく無いよう嘘をついた 少しは楽しい事だろうと重たいゲームを壊してみた 雨臭い道路ひたすらに踵潰して歩く 階段で一人転んでみせて誰も居ないのに苦笑いした...
剥がしたままの欠落を読みかけたままに押し抜いて 曖昧に捨てる暴落を誰かしらそれを捨てたがる ゾロ目に揃う数たちを回して捨てる趣味を知り 騒音が揺らす特有の味さえも僕を見下すの...
意味のないことを繰り返して また一つ僕のものになった 病熱気味の僕が叫ぶ 安全な街で僕は暮らす ひとりでに罰を繰り返し また知らない所で誰かが死ぬ そんな頭の悪い反復を 不憫な顔して立ちまわるんだろ...
余計な言葉借りて死んでった うるさい奴らはどうして眠らない 眩しい気がした声も介さずに 息の無い声は直ぐに燃えきった...
鎧のように背広纏い 踏ん反り返る彼らは 相も変わらんような言葉拾い 僕らに投げつけるのさ 制服乱し馬鹿嗤う 汚い女子高生は 相も変わらんような言葉だけ 拾い集め燃やしてた...
退屈な言葉にしがみついて泥臭く曖昧に息をしながら 君と同じ手段で不安に震えながら笑うのさ 咲かない危うさを 凍りついた誰かの優しさをようやく掴んで...
分かる気も無いで覗きかけた30秒 傷つかないよな夢を見てそれすら嫌いで 最低な不器用ひどく傷つけられてく 一人で泣いてる振りさえも僕を重くしていく...