いつだって 矛盾は当然に居て両立を待ち侘(わ)びる 好きも嫌いも覆えずに詮索を始めて 明日の空気もいたずらに沈んでいく...
「良いものあげるよ」なんて云うから 付いて来てみれば これはなんだ いつだって君は大袈裟にさ 愛を語っては突き放す 僕を 見て 見て 見て 見て...
世辞に安堵する女が また泣いて笑って忙しいな あとすこし、 もう少し対峙を越えたなら...
懐かしい顔触れは目前に居る僕よりも 前にも何処かで視た様な景色に興じる 開かれた写真の中 僕の配置が少しずれて居て...
また同じ顔をする、今日も明日も明後日も。 微動だにしない心。 だって背伸び等しても、どうせいつも同じ色に戻る。 それだけのこと。...
二人、それぞれ違う道で笑っている そう決めたこと 君の声がいつもより少し 震えていたこと...
あの人は僕みたいに君を愛せない そう判ってるんだろう? 詰まんないなぁ 大嫌いだ 隠してるその心ごと棄てちゃうのかい...
帰り道、独りの帰り道 顔を上げて 楽しそうに笑う君を見た 少しずつ、変わっていたこと 気付かない振りをして逃げてた僕から...
深い黒い雲を 水溜りに映して 詰まらない一日がまた始まる そういえばそう、無口なあの子の靴 昨日はちゃんと見つかったってさ...
臆病に鳴き 群れを成すんだ 赤い眼をして泳ぐ (泳ぐ 泳ぐ) 独りに成って 静寂の中、 脆い身体は堕ちる (堕ちる 堕ちる)...