日陰に迷いし春疾風 綾なす幻視の才 袖口残した墨汁の沫 衝天『希望』の字 嗚呼、黒春 去りし彼の日 矜持の凝固歪んだ芸術...
世界はただ空虚だった 祈りはとうに鳴り止んだ 眼下に見下ろす街は...
東奔西走 累の欠片を蒔いている 失踪を謳う不協和音 歪み論う 空隙を埋める数の精神と 魂に至る意味の細胞を...
素気ない風が粛々と葉末にすがる雨露をさらう 街の明かりが彳んだ夜の暗がりを静かに摘んでゆく 薄暮に霞む後影 行人織りなす街路の淡彩...
「ねぇねぇ分かってんの? そんなんじゃ全然足りないよ」 奇っ怪な毎夜に自問の愛逃げ出せっこない夢みたいじゃない?...
ありがとうだけじゃ伝わらないから ありあまるほどの愛を歌うよ おはようだけじゃ伝わらないから...
吹けや宵の風 「リンと鳴れば」 深き夢見し現人 化けてヒトの真似 「モノとコトを」 結んで開いて まだ人と妖怪が隣り合わせていた時代。世には二本の紐があった。 一方は赤く光る紐。それはヒトの紐。一方は青く光る紐。それは妖怪の紐。...
毎週楽しみな恋の行方 見据え 乗り遅れたくないこの話題 わかんないオフサイド 最終回...
賑わいのなかった いつもの街は ライトが彩る 不思議な世界 5時を過ぎ 夜はもう待ちきれず...
幸せな 人々の 毎日を 温かな まなざしで 見つめたい 目覚めの 地平線 照らし出す...