ある晴れた日の 畑のそばで 秋野菜を売る 男が一人 「そこ行く小粋な お姐さん 私の野菜を 買わないか」 「あら あら あらら 立派ななすね 色・艶・形が私好みよ」 ある秋の日の 畑の前で なすを売っている 男がいたよ...
ゆらめく視界の中の灰明かり 眺める程 歪む朧げなライン ビルの合間に浮かび踊る...
そう、あっそう。アンタは私が嫌い。理解。気は済んだかい。 そう、あっそう。私は生きる資格、が無い。それ正気かい。 そう、あっそう。アンタが言うなら仕方ない。死ねばいいかい。...
大事なものを失くしたあの日を境に 悲しみの反動で夜な夜な遊び ついでに自らにメスを向けた毎日...
群がる 焼け焦げた家の周りに 重ねる あの子を亡くした日の事 ヒーローぶって 間違えたままで...
現代人類の小さく大きな忘れ物 食い止められた忘れ物 取り戻し難い忘れ物...
足の踏み場もないくらいに ゴミで埋もれた俗世間 刃渡り42.195cmの言葉を突き付けられて...
バスがガス爆発 逃げる人々人々 蛙が飛び跳ねる...
現代ササクレ概論 手を汚さない環境に育った 現代人の指には...
這いつくばって官能体勢 羞恥な感情忘れ 身を削って我を捨つ...