広い世界 広い空に生まれた 雫たちは何も知らないまま どこにいても 何をしてもいいのに...
あの時もこんな空だったかな 遠い記憶 また会えたねって 語りかけるような 顔をしてる 行き先も言わずに 携帯の電源も止めて 私の行方を知る人は 誰もいない...
西に東に暴れる光 ひとつふたつにみっつによっつ 十も数えりゃ前も後ろも南瓜(かぼちゃ)抱えた童子が笑う ただれたイチゴが3つ並んでる...
それはいつか聞いた御伽噺(はなし)のように 音を立てて狂い舞う歯車 暗く光る足音響いて 頬をつたう涙を叫んで...
あのね 今日 いぬ に 会った わわわわーん わわん わんわん...
孤独な僕が 唯一信じる 色んな器材 寄せ集めた資料 そう、これだけ 理解できない 存在一つ...
窓を叩いた風に誘われて季節を迎える 新しい木々が影を揺らす ドアを叩いた君に誘われて外へと飛び出す キレイな君の黒髪が揺れる...
君とはじめて 二人きりになる 外は赤く燃えていて 西日が熱くて そのポケットにあるんだよね 手をとり君の鼓動を少し急かす...
「月に とり憑かれた者、醜き獣となり やがて同胞を 喰らうだろう… 悲しき運命(さだめ)と 知りながら…」 満月の夜 森の中には<赤を纏う少女(リトルレッドライディングフッド)> 「おばあさん(グランマ)の家から出るのが、遅くなってしまったわ」...
凍えたままの 思いを抱きしめて ふと 夜空を見上げれば 星たちの声が響く あの頃ふたり 祈りを閉じ込めた...