数詞の彼方 繰り返された小さな旋律が 作り上げたあの空は 初めて見るけど どこか懐かしい形をしていた 青いビー玉 破れた絵本 指先の傷跡...
パッ ハレ ウムカイス PaT ?∝ Umm*Qais; カンバスィージー ヨッキ ヴワルツワルダ ティ インヤトヮ...
マフラーを上げて うつむきながら歩いた 冷えたりんごのような 頬を見せたくなくて たった一言で こんなにも心惑う 靴紐の汚れとか 気にしてしまう...
つぼみに似た口元は 灰色の溜め息だけを そっとこぼす あめふり 傘から落ちた 水滴が奏でるような声は もう聞けない...
時計をふと見てみたら 4だけがズラリと並んでいたり 静電気に驚いて お釣りを床にバラ撒いてしまったり...
きみがぼくを 拾った日のこと きみならきっと 覚えているだろう 錆びた色の 空から降り注ぐ 水の雫 絶え間のない音...
泥まみれのスニーカーで 錆びた鎖を跳び越えたら ただ光だけ睨みつけて 駆けのぼれ 君を縛る全てを 邪魔くさい扉と一緒に 笑い飛ばして 蹴り破ろう...
この世界は君に 優しくはなかったよね だから特に驚きはしなかった この世界は少し 色を失ってしまったけど 代わり映えもしなかった...
汗が滲み出た手のひらを拭い 息の乱れを隠すこともできず 指を震わせて引いたトリガーが 丸いスコープの中で花を咲かす...
二個目の太陽が 大きくなるにつれ 人々は街から消えて行った 公園の隅で かすかに揺れている ブランコを ただ見つめていた...